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『マインドフルネス』でクリアな思考を手に入れる

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最近何かと話題のマインドフルネス。Googleの研修などでも取り入れられており、マインドフルネスをテーマにしたビジネス書も数多く出版されています。

 

今回は『世界のエリートがやっている 最高の休息法』の書評として、このマインドフルネスについて書こうと思います。

 

マインドフルネスとはなにか?

マインドフルネスの定義は『評価や判断を加えずに、いまここの経験に対して能動的に注意を向けること』です。しかしこの定義からマインドフルネスを理解するのは難しいでしょう。

 

そこでマインドフルネスを「最高の休息法」ととらえることにしましょう。マインドフルネスは、瞑想などを通じて「いまここ」に集中することで脳の疲労を取り除く、休息の技術群なのです。

 

それではなぜ「いまここ」に集中することが、脳の休息につながるのでしょうか。

 

それは、人間の脳は過去と未来を行ったり来たりすることで消耗していくからです。疲れている人の脳は、すでに終わったことを気に病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたりと、とにかく「いまここ」に心がない状態になっています。

 

身体を癒しても疲労が取れるとは限らない

また疲労感には、

  • 脳が原因の疲労感
  • 身体が原因の疲労感

があることにも注目です。 

 

本書は、閑古鳥が泣いていて、今にも潰れそうなベーグル屋さんを中心に話が展開されていきます。そんなお店で働く、ヒマでしょうがないはずの店員が『疲れている』わけです。その理由は身体の疲労ではなく脳の疲労が原因であることに他なりません。

 

マッサージや温泉は身体が原因の疲労を癒すアプローチ。脳が原因の疲労であれば、期待できる効果は薄いでしょう。

 

マインドフルネスは身体ではなく、脳が原因の疲労感にアプローチする手法なのです。

 

実践!マインドフルネス

さて、マインドフルネスが「いまここ」に集中することによる最高の休息法だとして、重要なのはどうやって実践するか?です。


実践には様々な方法論がありますが、ここでは『キラーストレス 心と体をどう守るか (NHK出版新書)』で紹介されている早稲田大学の熊野宏昭教授によるマインドフルネス実践方法を紹介します。

 

  1. 背筋を伸ばして、両肩を結ぶ線がまっすぐになるように座る
  2. 呼吸をあるがままに感じる
  3. わいてくる雑念や感情にとらわれない
  4. 体全体で呼吸する
  5. 体の外まで注意のフォーカスをひろげていく
  6. 瞑想を終了する

参照:キラーストレス 心と体をどう守るか (NHK出版新書)

 

以上が熊野教授による『マインドフルネス入門』です。NHKスペシャルのサイトに各項目の詳細なステップが書かれていますのでぜひご覧頂ければと思います。

NHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」第2回内容